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自分さえ良ければよいのか

壁紙の色を変えて遊んでみました。一度グリーンにしてみましたが
くら~いと言われたので中国皇帝の色、金屏風の金ぴかにしてみました。
慣れるとなかなか美しいではないか。。

皆さんはジョージ・ソロスという人物をご存知でしょうか。音楽家ではありません。
ハンガリー生まれのユダヤ人で、まだご健在で世界で活躍しています。
どの検索からでも出てきますが難しく書かれているかもしれないので
私なりに簡単に書いてみます。


哲学者、慈善家、投機家としてその世界では大変有名な人です。
最近では全財産を犠牲にしてでもブッシュを破ると冗談を言って話題になったそうです。
ただの投機家、株式投資家などは世界中、腐るほどいますが、彼は特異でした。

彼の思想は賢明な父親から学ぶ物が多くあったようです。
彼の父はいち早く、近い将来このハンガリーにもドイツ・ナチスやソ連軍がやって来て
いずれ自分たちユダヤ人は虐殺されることを察知していました。
そこで父親は危険を承知でそのことを多くの人に知らせて歩いていました。
結果、父親の先見の明のおかげで家族や多くの友人たちを事前に
ナチスから逃れることに成功しました。
自分の家族だけでなく自分の周りの多くの人にナチス侵攻を説いて
多くの人が犠牲にならずにすみました。

そんな恐怖と、仲間を失わなかった幸せを経験したソロス少年時代、
人のために自ら身をもって活動した父親の姿を見て育ちました。

ハンガリーを脱出してその後、彼は投機で莫大な財産を得ました。
そうして得た財産。

ソロスは、
このお金をどうやって使えばいいのだろう。。

自分がこんな多くの財産を持っていても何の価値もない。。

お金を生かすにはどうすればよいか・・・うまく使ってこそ価値があり、生きる物だ。

という考えに至りにヨーロッパを中心にソロス財団
(オープン・ソサエティ・ファンド)を設立しました。
当然若くして引退して今でも巨額の寄付をして慈善活動をしているそうです。

我々はそこまで出来ません。
でも心がけ次第でほんのちっちゃな慈善生活は出来るはずです。
私が小学校のころ『一日一善』を週間目標とすることがありました。
それを重ねるうちにいつの間にか人に善いことをすると気持ちがよいと
気づくようになります。

私はジム・ロジャーズの本からソロスを知ることになったのですが
偶然にもNHK-BSでソロスのことを放送していました。

その彼の生き方の核をなしているのが
『自分さえ良ければよいというのではない』

最近自分へのご褒美とか自分磨きなどくだらない新語を作り、
商業産業に乗せられブランド品を漁り自分の外面的な部分に過剰な投資をする。
そうすることでしか優越感や幸福感を感じられない大人だらけになったら・・・・・
恐ろしい。。

『自分さえ良ければ幸せか。』という感覚を子供のときから育む教育が
今の先進国では欠落していると思います。
日本はこの先どうなることやら。。。
by studioacanthus | 2008-03-17 21:34 | 美恵
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