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2.イモラ国際ピアノアカデミー~入試~

今後イモラ国際アカデミーを受験したいと思われる方に
少しでも生情報をお伝えできたらと思い前回から詳細に書いているつもりですが
もし子供自慢に見えたらお許しください。

高校2年生の6月、もしアカデミーに運良く受かったら高校は休学?退学?
どうするのだ??という話が上がってきました。
そこで慌てて高卒認定試験を受け取得して
いつでも大学を受けられる体制にして受験しました。

入学試験に母親同伴なんて私は嫌でしたが珍しく夫が付いていってやったら、
と言うので母親責任遂行のため同行しました。
私が一緒と言っても言葉ができないのでただの荷物持ちおばさんでしたけれどね。

曲目はバッハ、ソナタ、ロマン、ショパンエチュード(すべてを含む、ソナタは全楽章)で
大体60分くらいのプログラムを用意しました。
弾く曲はステージでお辞儀をして椅子に座ってから『~~弾いてください。』
と言う感じだったので本当に瞬間まで何を弾くか、何分くらい弾くか、
ぜんぜんわかりませんでした。(公開です。)

試験官はその日に集まった先生で審査するので運もあると思います。
でも主要な先生方は必ず列席されます。
合否の決め方ははっきりとはわかりませんがどうも点数制でなく○×のようでした。
教授全員が○ならその生徒は合格、一人でも×を出せば不合格。きわめて単純です。
後は空いている枠によって話し合いなのかもしれません。
友理のときは教授は5人ほどいらっしゃったと思います。

日本の入学試験のように待合室で時間ぴったり、ということはなく
時間はあくまで目安。早くなったり、遅くなったりでした。
15分足らずで『グラッツェ~。』の受験生もいました。
そういう意味ではかなり自由で
友理はエチュードop.10-1,10-8,25-6。
ベートーヴェンのソナタとバッハを弾かされました。
実は思うように弾けなかったので弾いた後、涙ぽろぽろ・・・
もうイタリアも今回が最後になると言って試験後すぐに気晴らしに観光に出かけました。

ところが試験を終えたその日の夜、アカデミーから住居のことを相談されたので
あれ?発表を待つ前に合格したのがわかりました。
ボローニャ大の入学試験のときもそうでしたが試験の最中に
合否をすぐにぺろりと言ってしまう先生方。
これはイタリア人気質なんでしょうか??
正式な発表は秋ですが遠い日本からなので早いほうがよいでしょうとの
スカラ先生とマルガリウス先生からのありがたいお心遣いでした。
結局、住居、ピアノなど何もかもアカデミーがお手ごろ価格のものを
全部手配してくださりました。
信じられないほど親切!親子で感激して帰国してきました。
このときばかりは日本のようにきちんとした規則のない柔軟な考え方が
とてもありがたかったです。
by studioacanthus | 2007-11-01 22:10 | 音楽
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