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10月25日 ブログを書き始めて

このブログを書き始めて一年とちょっと。
始めはいつネタがなくなるのだろうと心配していましたが
書き始めるとあるわあるわ、まだしばらく続きそうです。
中間報告をしますと
”以前より文章に対して敏感になりました。”
これは私なりの成長だと自分でも感心しています。
~~平和な性格~~

本を選ぶときの目安として、今までは興味のあるものは当然ですが
役に立ちそうとか常識としてとか、自分の糧(かて)になるもの、
と思って読んでいたのですが、
ブログを書き始めてそれも変化しました。

同じ様な内容のものなら断然 ”読みやすい本”を
手に入れるようになってきているのです。
本を読みながら”私は自分が素人なので気軽にブログが書けるわ。”と
ありがたい気持ちで読めます。
また以前はざーと読んでいたのが
細かい所まで注意を払いながら読むようになってきました。
熟読というのでしょうか。
そんな読み方になってくるとだんだん文章の表現法というか
その人の言い回しのくせと言うか、個性を感じることができるようになりました。

やっぱり文章を書かないと深く読みこみ込むことができないのですね。
だから子供時代作文の授業があったんだというのが今頃わかりました。

音楽も同様に弾けないと本当の音は聴こえない。聴こえないと弾けない。
だから和声やソルフェージュの授業が高校、大学と必修だったのですね。
ほんのわずかな気づきですけれど大切なことです。

私の予想ではこのブログの読者は下は9歳、上は60歳代の方です。
しかし全体の読者のほとんどの方が私より若い方と思うので
そこにだいたいの照準を当てて、子供でも判りやすい文章を、
と思いながら書いています。
(その前に語彙(ごい)が少ないのが原因なんですけどね。)
難しい漢字には意識してカナもふっていますよ。

つい最近、とても難しい文章に出会いました。
学生時代から大江健三郎は私にとってはとても難しく
(何べん読んでも分からないのです^^;)
ついていけないのですが、実はそれと等しいくらい難しい文章表現でした。
一文が長いので主語、述語、修飾語の関係を考えて繰り返し、
じっくり集中して読む。目も頭も疲れました。
しかしです。その後のむなしさとやらは。

読み終わったとき、結局はただのⅤ→Ⅰの終止(和声)の説明以上のものは
何もなかったのです。
なんでこの終止に関してこれだけ回りくどいことを書かなければいけないのだ!
こんなこと百も承知だわ!ちょっと腹が立ちました。

私は人に物事を伝える時には難しいことをできるだけ
簡単に分かりやすく伝えようと心がけます。
しかし簡単なことを難しく書いてえらそうな印象を与えようとするのは
”下手より罪なこと”と思いませんか?

因みに
大江健三郎氏が
最近の文学賞作品は中身が浅く、小児化した作品が増えていて
読んでいて気分が悪くなっているそうです。
どこの世界も同じかもしれません。
by studioacanthus | 2006-10-25 21:38 | 美恵
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