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5月20日 なぜ、イタリアにしたの?

最近、演奏会などで学生時代のお友達とばったり会ったりして
近況を知らせあっているとよくされる質問が
『なぜイタリアにしたの?』です。
そういえば前々から『何でイタリアなの?』はよくある質問だったので
この際、お知らせしようと思いました。

まず、外国に出るとしたらアメリカかヨーロッパ。
アメリカは新大陸で資本主義ビジネスの国。ピアノをビジネスでやっていくなら
良いかもしれないけど全くそんな話には縁のない子なので
やはり歴史のあるヨーロッパ。
ヨーロッパの中では、ロシア、ポーランド、イギリス、フランス、ドイツ、イタリアを
考えました。話は簡単です。いつもの通り消去法で行きました。

1.ロシア。気候の上から友理の体がロシアの長い冬の寒さマイナス20度30度に
  耐えられるはずがないないと思い没。

2.ポーランドは言語が難しいので語学の勉強をしてからでないとだめと思い没。
  でも実際は喋れない人たくさんいるらしいですが。

3.イギリス、この国は皆さん知っての通り物価は高く食べ物はまずい。
  学費も高いということで経済的に没。
  多くを語らない私の恩師がイギリスだけは行かない方が良いよ、と言われました。

4.フランス、これは私が集めた情報なので正確かどうかはわかりませんが
  パリには大変日本人が多いということです。
  あるところなどはあっち向いてもこっち向いても日本人。
  たまにフランス人に話しかけてもあまりフランス語が喋れないと
  『あなた喋れないから嫌だわ。』といわれ相手にしてくれないらしいのです。
  (イタリアはちょっと喋れると『喋れるんだ』といって喜んでよってくる)
  ですから日本人で固まっていて日本人村が出来ていて5年いても
  ろくにフランス語喋れないという方も大勢いるそうです。
  わざわざフランスに行って日本人村に入るほど余裕はないので
  これまた語学面のマイナス要素で没。

5.ドイツ、これは残念ですが食べ物がとにかくまずい。
  『イタリアはドイツの100倍うまいぜ』と言う人もいます。
  好き嫌いを通り越してのどに入らず体が拒否してしまうということが
  私自身にもありました。   そしてどんよりした暗い冬。
  個人差はあるけど生真面目でケチなドイツ人。精神的にやっていけるだろうか。
  結局やっぱり食事の欠点のためにドイツも没。

6.そして、イタリア。

『なぜイタリアにしたの?』

『気候が温暖で食べ物がおいしい。そして、運良くイモラに受かったから』

たったそれだけの理由なんです。

友理がどう思っていたかは知りませんが私には深い思いもたいしてなかったのです。
ですからイモラ受かった時に私がえらく悩みました。大丈夫だろうか、、、、
しかし、渡航するかどうかは本人が決めることです。
『本当に行くの??大丈夫?行かなくても良いんだよ。』 私は不安だらけ。

『行く』

本人がそういうなら出来る範囲で(といっても何もないけど)応援しようか??

もしかして普通はよい先生やよい学校を求めて留学先を決めるのかもしれませんが
友理はまだ身体も精神も発育途上、まずはそんな偉い先生につくより
体と心の健康が一番と考えています。
あっ、でも友理がついている先生は大変立派な先生です。

ロシアは外食するとしょっちゅう食中毒になり入院、と聞きますが
友理は外食でたくさんのイタリアンを食べています。^^
明るいイタリアでのびのび生活できてはいますが
どこへ行っても子供への心配はつき物。
予想だにしなかったことも色々起こっています。
でも、後で笑って思い出せるような思い出になれば良いなと思っています。
そろそろ、イタリア男にも慣れてきているようですので。。。
by studioacanthus | 2006-05-20 10:51 | 音楽
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