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上り坂と下り坂ともう一つの坂

だんだん一年も終わりかけて皆さん、そろそろお忙しくなって
こんなブログを見る暇などなくなってきていることでしょう。

今年を振り返り・・・・
そういえば今年はピティナのブログを一件も書いていない気がし始めた。
待てよ、今年はどこに行ったんだっけ??
G級、名古屋、大阪、福岡、あと一つが・・・どうしても思い出せない・・・
と思ったら一番親しみのある京都でした^^;
来年は島根とか、青森とか都会じゃないところへ行ってみたいなぁ。


話し変わりますが、人間、長い人生には3つの坂があることをご存知ですか。
上り坂、下り坂、そしてもう一つの坂

ああ、今は上り坂だな、今は下り坂だな、と嬉しくも辛くも感じながら
その坂を越えていきます。

しかし、今年は
上り坂でも、下り坂でもない3つ目の坂に立て続けに出会ってしまった。

・10年来の持病のめまいが、たった10分の体操で治った。
 私にとっては奇跡だった。

・絶対に行くはずがないと思っていた30年来の友人が遠い土地に
 引っ越してしまうことになった(悲)。

・1ユーロ=170円が、あれよあれよと言う間に120円になっている。

・歴史に残るほどの100年に1度あるかないかの世界金融危機を経験している!?

まだまだあるけど・・・・

そうなんです。

私は今年、マサカの坂に出会った年でした。

誰でも必ずマサカの坂は思い起こせば思いあたるでしょう。

これからは歳とともに、またこんな世の中、マサカが増えてくるにちがいない。

オバマが大統領になり・・・ああ怖い~ どうか世界泰平のときが来ますように。。。

そして、そして、極めつけは、マサカ、
今年自分が救急車デビューするとは思わなかった(@@;)!!

でももう今は元気なのでご心配なく!
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by studioacanthus | 2008-12-17 22:27 | 日常

出発の日

嵐のような怒涛の夏がようやく終わりました。
じわじわと疲労が襲いかかってきています。
今年ほど忙しかったことはかつてなく”まっ、いけるか”と思ったのが大きな間違いでした。
来年からは少し身の程にあった生活をしなくてはと反省しています。

7日の発表会、上手く弾けた人、思うように行かなかった人、
それぞれ感想を持っているでしょうが
いずれにしろ、本番の出来や結果は過度に一喜一憂するものではありません。
幸いなことに発表会はまた次回があります。
いつも言っていることですが
本番演奏などはその日の体調や精神状態で変わってしまうものです。
本当に何が起こるか誰もわからないものです。
ただ自分が満足する成功への確率を上げるため勉強し
また、そこへ持っていくまでのプロセスに意味があり勉強の面白さがあるのです。
だからどんな演奏になったとしても一回り人間が大きくなると思います。
芸の道に成果など求めるならやめるしかない。根っこからずれています。

          ~~~~~~~~~~~~~~~

昨日、ようやく友理がトランクの荷物詰めを開始しました。
何事も間際にならなきゃやらない悪い習性を持った娘なので朝から、
髪の毛のカット、コンタクトの受け取り、食料の買い込みで日が暮れました。
夜になって荷物をトランクに入れるもののどうしても手荷物とトランクの総重量が
10㎏オーバーになるとぶつぶつ言っていたので中身を見ると
大きなトランクの中身はほとんど全部日本食ではないですか!!

お味噌(現地の物は変な味だとか)お餅、レトルト食品など食料ばかり20㎏
詰め込んで残り5㎏が靴や洋服。何なの、この中身?
「そんなに日本食ばかり詰めなきゃいかんのなら日本に居ればいいのに・・・・」と
いつもの会話。
「いいの!」
「お父さんなら食料減らして日本語の本を持っていく。」
「いいの。本は後で安く送れるでしょ。まずは食べ物の方が大事なんだから。」
午前一時、結局、あれこれ迷い泣く泣く3㎏ほど食料を減らしました。
食い意地は健在です。

今朝5時に起きて南大沢駅にリムジンを見送った後、
八幡神社に友理の身の安全を二人でお祈りしてきました。

「人生の一番若くて綺麗なときになんでイタリアに行かなきゃいかんのや・・・」
この日が一年で一番いやな日です。
会社から帰ってきた夫、
「あーあ、あーあ・・・」
ため息ばかり。。。

つかの間の2ヶ月だった。。あとは10ヵ月後を待つばかりです。
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by studioacanthus | 2008-09-10 23:20 | 音楽

アンドラーシュ・シフの演奏をテレビで観て

昨晩、アンドラーシュ・シフの演奏をテレビで観ました。
演奏にについてとやかくは言いたくありませんが、生徒たちはきっと私の感想を楽しみに
していてくれるのでちょっとだけ触れてみようと思います。

まず、ベーゼンドルファーを弾いておられました。
が、ベーゼンドルファーらしくない音と思いましたが生の音でないので音質、
音色については何ともいえません。
そんなことよりも彼は音色そのものだけでなくもっと大きな芸術作品を描いていました。
最近日本の評論家や物言う人は音色と個性についてばかりよく述べられますが
そんなものは全体から見ればほんのわずかな一部のこと。
もっともっと大きな無限の世界があるはずといつも思いながら、
なかなか出会えなくて諦めていました。
だがシフはそれを見事に見せてくれました。
彼の演奏を聴いて特筆すべきことは、
簡単には見えない本物の歌、
リズムの間「ま」、
拍動。
拍とリズムは私はドイツ物の芸術作品においては音色よりも優位にあるはずだ
と確信しています。

彼は私にとても幸せな時間を与えてくれました。
「正しく伝える音楽家(遠藤郁子先生の言葉)」が減ってしまった昨今、
久しぶりにシフの演奏を聴いて喜びと安堵感を感じました。

彼が「正しい芸術作品を正しい演奏」で私たちに伝えてくれたことを
私はとても有難いと思いました。

余談ですが、シフの顔を伏せてあの演奏をコンクールの書類審査に持っていくと
ほぼ間違いなく落とされるでしょう。
個性がない。テンポが遅すぎて流れていない。と言われるに違いありません。

シューマン、ベートーヴェン、アンコールのバッハ、シューベルトと
ロシア物を一つも入れていないことにも彼の思う芸術の深さがわかりました。

シューマン特有の咳き込む付点のリズム、難しい3拍子の拍動。
どれも精神的神業のようでした。
ベートーベンの格調高い構成、円熟した感性。ものすごい集中力に圧倒されました。
音量で圧倒するのでなく精神力で人を圧倒させるところがやはり巨匠です。
一瞬若き日のホロヴィッツを見るようでもありました。
ワルトシュタインの3楽章のトリルは数をあまり入れていなくて何故?
と思いましたがそんなことは些細なこと、
最後のオクターブのグリッサンドは見事でした。
このグリッサンドを聴いてベーゼンドルファーを弾いている意味が私なりに解けました。
今まであのような完璧とも言えるグリッサンドを見たのは生まれて初めてであり、
(ケンプの録音では聴いたような?)今後も見ることはないでしょう。
本当に生きていてよかったと思った瞬間です。
ベートーベンのテンペストのレチタティーヴォ、ワルトシュタイン3楽章の冒頭など
研ぎ澄まされた耳により創られたペダルの混ぜ合わせも何とも自然で心地よかったです。

アンコールのフランス組曲はすべてノンペダルでしたが安易に真似をしてはいけません。
また彼の演奏を聴いて”バッハはペダルを使うべきでない”と短絡的に思ってもいけません。
録画から垣間見れる彼独自の運指により美しいレガートがつむがれているからこそ
ペダルなしで弾けるのであってこれも並の人間が出来るものではありません。
彼が付けたバッハの即興装飾音や
いかにも当時の楽器を弾いているのでは、と思う錯覚を起こさせるような音が
スピーカーを通してでもよく聞こえてきました。
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by studioacanthus | 2008-04-19 21:43 | ピアニスト

アンドラーシュ・シフ

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ゾルターン・コチシュ、デジュー・ラーンキとともに「ハンガリーの若手三羽カラス」と
私たちの年代において注目されたアンドラーシュ・シフの言葉、
朝日新聞をとってない方、外国にいて読めない方のために
貴重な言葉であり共感したので抜粋してここに載せます。

       ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「私は音楽を娯楽とは思っていない。
みんなが喜ぶ演奏をキャンディーのように客席に投げ込むことはできない。
シュナーベルのようにとつとつと、自分の愛する作曲家と歩んでいたい。
人生はあまりにも短いのだから。」

「バッハは私とともに人生を歩いてくれる。
ベートーヴェンは私に人生の喜びを教えてくれる。」

バッハを弾くとき足のペダルは用いない。
「響きではない。曲が生まれた時代をかみしめることが大切なのだ。」

毎朝バッハを弾くのを日課とする一方で「ワルトシュタイン」は
50歳まで弾くまいと決めていた。
現在54歳。やっと弾ける年齢になった。

「ベートーヴェンは、耳の病気も相まってモーツァルトやシューベルトに比べ
格段に成長が遅い。でもその異様な密度の濃さが20代の頃、漠然と怖くて。」

だからこそ疑問に思う。
今の10代のピアニストたちがなぜこの曲を簡単に手にとろうとできるのか。
「芸術への畏れは知っていれば知っているほどいい」

ピアノに向かうのは1日3時間だけ。
ほかの時間でベートーヴェンに精いっぱい関心を向けてみる。
彼が霊感を得たシェークスピアやゲーテ、シラーを読んだり芝居を見たり。

~朝日新聞 2008年3月21日 夕刊より~
演奏についての感想はこちら
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by studioacanthus | 2008-03-22 20:53 | ピアニスト

5.イモラ国際ピアノアカデミー~入学試験~なぜ留学するか。

子供を留学させといていまさら言うのもおかしいですが
本当のことを言うと現代のピアノの技法など、
運良く良い先生に出会うことができれば
留学などしなくとも日本で充分習えるものです。
外国に行って良い先生につけば上手くなれるというものでもありません。
日本人は欧米崇拝思考が強いため、留学=すごい、
と言われますがそれは違います。
明治時代なら行くだけでも価値あるでしょうが
今はお金と時間さえあればいける時代です。
立派に英語を話し、書ける人の中には日本できちんと勉強した人たちも多くいます。
外国に行ったから話せるようになるのはただの会話だけです。
質の良い勉強は本人の気持ち次第でどこででもできるものです。

ならば行かないほうがよいか・・・と言うとそうでもありません。
『日本で充分勉強できるから外国へは行かない。』と言うのは
こんなに小さくなった地球上ではこれは負け惜しみにしか聞こえません。
『知らぬが仏。井の中の蛙。』になってしまいます。
一度外国を知った人が『外国に行くのは止しましょう。』
という人は100%いないでしょう。
それほど日本は特殊な文化の国だと思うからです。
島国日本の独特な文化を外から見るのはとてもよい経験になります。

現代、先立つものがあれば誰でも行ける時代だからこそ考えて欲しいのです。
何のために?何を得るために?留学するのか。
みんなが行くから私も行く。
箔をつけるため一度は行っとかなくっちゃ。
日本では居場所がない。
ヴァカンスがてらに行く。
自分探しに出かける。(←最悪)
こんな理由で行くのだけは止めてほしいです。
私が学生のときからすでに留学=遊学という式がありました。
安易な気持ちで青春時代に外国に行って一生を棒に振ることは往々にあります。
これは私たちが心配していて友理にいつも言っている事です。

反対にせっかく外国に行ってもまじめすぎて一人一日中部屋にこもって
練習するのももったいない。それなら日本ででもできる。
外国に行けるだけの環境にいられるものはそれだけでとても恵まれています。
それに感謝しつつ真剣に、また楽しく有意義に生活して、風土、空気、思考、習慣など
日本とはぜんぜん違う色彩豊かな文化を肌で感じて欲しいです。

感受性豊かな子供はいろいろなものを自然に身体で吸収していきます。
これは別に外国留学に限ったことではありません。
都会に住みなれた子供は田舎での素朴な生活を体験するのはきっと新鮮でしょう。
田舎で育った子供は都会のめまぐるしく変わっている文化に圧倒されるでしょう。
どれが正解で間違いということでなく、その子に合った環境を探してあげるのも
近くの大人たちの役割です。
          
       ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

とまあ長々と偉そうなことを書きましたが、これはあくまで母親の理想であり、理想は
現実からかけ離れているものです。毎日は
『忙しい。。』『疲れたー』『よっこらしょー』を連発している平凡な生活です^^;

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by studioacanthus | 2007-11-22 20:47 | 音楽