1.イモラ国際ピアノアカデミー~入試を受けるにあたって~

2年前、友理が高校2年の6月のときに
イモラ国際ピアノアカデミーの入学試験を受けました。
入学試験は6月と9月にあり本人の希望でどちらかで受ければよいのですが
発表は6月と9月両方合わせて若干名入学できるというものでした。

友理がイタリアに行った事に刺激を受けて子供たちも外国に興味を
持ってくれたことはうれしいことです。
表向きはひょいひょい留学できたように見えるかもしれませんが
準備されたセット留学ではないので見えないところで、
また雑用など、ピアノとは関係ないところでたくさん苦労しました。
まだ17歳なので親がしてやってもいいのですが自分が行きたいなら
自分がするべきと思い私たち親はほとんど何もしませんでした。
親のためにピアノを弾いたり留学するものではありませんからね。
アカデミーの提出書類も全部自分で英文で直接事務局にコンタクトを取っていました。
正直、誰に似たんだろう?しっかりしてよくやるなあとは思いました。
それでもやっぱり親は外国に行かせるのは心配です。
寮でもなくホームステイでもないので食事をきちんととって
体を健康に維持できるのだろうか。
これが一番気になるところでした。
精神面で自立できていることはいまさら言うまでもないことのことです。
パリやドイツの都市、ロンドンなどは日本人が多いので日本食も自由に手に入るけど
イモラなどの田舎では何もない。もしものときにどうなるのだろうか。
相当な覚悟が必要でした。

留学のきっかけはイモラアカデミーの夏のマスタークラスを受けたことが始まりです。
友理が外国に興味を持っていたので、
まあ、一度くらいヨーロッパに行かせてみるかという軽い気持ちで行かせました。
マスタークラスのレッスンは英語が少しできていたので個人で申し込みました。
モチベーションがあったので1年間で英語を話せるようになっていたことが
留学の恐怖を減らしていたことは確かです。

マルガリウス先生から
『とても自然で健康的な演奏だ。』
スカラ先生から
『よく歌う子だね、指がすばらしい。』
子供のときから気まぐれにでも教えてきた私にとっては最高のお言葉でした。
これらのお言葉は私の生徒たちを教える方向性が間違っていなかったと
確信を持てました。

しかし悲しいことに、外国人の先生は日本人の経済力を見抜いているので
日本人生徒を欲しがるという例をよく耳にしていたので念には念を入れました。
人を疑うことは心無いことですが平和な日本人を利用する外国人教授が
多いのは悲しい現実なのです。
でもマルガリウス先生のレッスンは実直で悪いところと良いところを
正直に言ってくださるとてもお人柄のやさしい先生でした。

半年後の春、本当にイタリアで暮らせるかどうか確認のため、
もう一度一人で行かせました。
その時は一人だったので余計に先生はよく面倒をみてくださいました。
宿泊から練習室、食事のことまで親身にお世話してくださり、
その上、レッスンはお約束した何倍もみてくださり『俺は金など要らない』のお言葉を
素直に受け取り本当にありがたく頂戴しました。
最後に夫の
『さっさと行ってさっさと帰って来い。』の鶴の一声で受験することが決まりました。
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by studioacanthus | 2007-10-27 21:25 | 音楽
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