先日マルチェッロ・アバド氏の
マスタークラスがイモラ音楽院で行われました。 彼はあの超有名な指揮者クラウディオ・アバド氏のお兄さんです。 Marcello Abbado,(p)(1926~){作曲家.ミケランジェロの長男.クラウディオの兄} Claudio Abbado,(Con,cemb)(1933~) Roberto Abbado,(Con)(1954~){父はマルチェッロ.クラウディオの甥} これがアバド家の主な人?です。 今回のマスタークラスはマルチェロ・アバド先生の80歳のお誕生日祝いとして フランコ・スカラ先生が企画したものだそうです。 父は『御老人の慰労会や』と言ってましたけど><;(笑) 2週間前、相変わらず突然の出演命令。 『モーツァルトのコンチェルトから選曲しなさ~い』とのこと。 そんな急にモーツァルトと言われても・・・おまけに全楽章・・・ と思いながら、いろいろ漁って、結局 むかし弾いたことのあるk.271、ジュノムにしました。 朝9時から聴講。イタリア語です。 最初に少し、このイモラアカデミーがどう設立されたか、 そしてモーツァルトのコンチェルトはどのような仕組みに なっているか、などを話されました。 80歳とはとても思えないほどしっかりされててとってもお元気! 20歳は若く見えます。 教えている間はずっと立ちっぱなし。本当にお元気ですね。 そうそう!今回の浜松国際ピアノコンクールで活躍された アレッサンドロ・タヴェルナ(Alessandro Taverna)さんも受講されました。 タヴェルナさんの目はすっごい青!イタリア人には珍しいです。 彼は聴講の時、筆談したり鉛筆けずったり。。 彼自身の演奏はあのストリーミング配信で見たとおりの落ち着いた、 品の良い綺麗~~~なモーツァルトでした。 完璧な演奏だったためか30分位で終わりました。 タヴェルナさんが浜松に出られたことをマルチェッロ・アバド先生も ご存知だったようで、彼のレッスンの前にいきなり日本の話をされ始めました。 『私が昔、日本にいったときチェロのコンサートがあったんだ。 夜6時始まりだったんだけどね、6時5分前には皆、袖で静か~に待機。 2,3分前になったら客席の明かりが消えてしーーーーーんってなるんだ。 そして本当に6時ピッタシに始まったよ(笑) すごいねぇ。!!!』 私の顔を見つつ話されました。 私のレッスンが終わって少し先生も休憩。 私はその休憩時間に事務室に座って自分のレッスンスケジュールを 眺めてました。 すると先生が入ってこられて 『どうでしたか、私のレッスンは?満足しましたか?あなたは何を見てるの?』 『えぇ、楽しかったです。私のマエストロのスケジュールですけど。』 『おぉ!そうだ、私のスケジュールも見せてあげよう!』と言われ アバド先生、どこからかA4サイズの何重にも折りたたんでしわしわになった ご自分のスケジュール表なるものを取り出して見せてくださいました。 縦に6本、手書きで線が書いてある。 横には31本、これまた手書き。 定規を使わなかったらしく線が震えてるし、微妙に斜めになってる。 表には1月から6月、裏面には7月から12月。一年間が一枚に収められてる! そして 『ほら!これが私のスケジュール表だよ!ここの日はイモラって 書いてるでしょう? 8月の真ん中辺りには日本にマスタークラスをしに行くよ! イモラの後はちょっと娘の関係でウィーンに行かなきゃいけないんだけどね。』 とニコニコして話してくださいました。 本当に優しい感じのいい先生です。 このままお元気でずっと長生きしてほしいですね。 来週日本に一時帰国します!(^^)!
by studioacanthus
| 2007-01-26 08:02
| ピアニスト
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のトップページ 渡辺友理 ピティナ「グランミューズな大学生」に紹介されました ピティナピアノ曲事典 音源提供ピアニスト 友理のブログはこちら 初めての方へ。 御訪問くださいましてありがとうございます。 美恵と友理の関係は母娘です。二人が気ままに書いておりますのでカテゴリー別、あるいはタグにてご覧下さい。東京八王子市在住。 娘(友理)は現在、イタリアの ボローニャ大学言語・外国文学学部在学、及びイモラ国際ピアノアカデミー、ピアノ科在籍。 ダブルスクールしています。 ボローニャ在住。 (友理のものはカラーペンで書いています。) ボローニャ大学は?ここ イモラは? ここ アカンサスとは?花の名前 検索
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